みなし残業って今どうなんだろうね2023


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 いつもどおりインターネットをさまよってるとどこかで見たようなブログ記事まとめに登場してて草生えたついでに2023年での感想もかいておこうかなあと思って筆を取った次第。あのブログ記事書いたのもう5年以上前になるんか…

現場猫「固定残業制ってのはね、毎日定時上がりでも残業代もらえるから、効率よく働ける人ほど得するシステムなんだよ💕🤗」
更新日:3月12日10時38分

昨今の風潮や「働き方改革」の影響

 改めて過去記事を読んでみても「desuyone-」くらいしか言うことがないくらいびっくりするほど感想かわんなかったわけですが、私のお気持ちはともかく世の中の風潮はだいぶ変わっているのではと思うところがあります。まず「働き方改革」。それに「残業しない」っていう意識も結構広まってるんじゃないかなあと。

働き方改革推進支援センター | 働き方改革特設サイト | 厚生労働省
働き方改革支援のご案内。働き方のチェンジは業績アップのチャンスです。

「働き方改革」によって固定残業代制が労働者有利になった場合も

 固定残業代制は今でも嫌いですし滅びてほしいと思っていますが、「働き方改革」あたりでは労働者有利に影響したのではとも感じていて、この点は評価しないとフェアじゃないかなとも思っています。

 「働き方改革」って結構真面目に取り組まれてたと思うんですよ。で、その中に時間外労働の上限制限なんかもありまして。こういった取り組みの影響からか 「残業ができなくて手取りが減った!」 みたいな話も結構あったように思います。

 これが固定残業代の場合、残業は減ったけど手取りは減らない ので、まさに「効率よく働いて残業を抑えれば得するんですね!」状態に。制度的にはこうなっちゃうんですよ。意図してたかどうかはしらんけど。

だからまあ、個人的に「働き方改革」は仕事が楽になっただけだったのでよい施策だったなという感想になってます。個人的には。上の方も結構マジな感じで残業抑制しようとしてた気がしてますし。たぶん超えるとマジでやばいんでしょうね…

リモートワークが広まったことによる退勤のしやすさ

 もうひとつ大きな変化として、コロナ禍によるリモートワークの普及がありました。これも残業抑制には大きくプラスに働いてると思います。

 なんせ各々がパソコン切ったら退勤おしまいですからね…帰り際に呼び止められることがない、そもそもそのタイミングがない。

 それに対面で差し込み依頼ができなくなったところも大きいかなと感じてます。頼むときも頼まれるときもまあ対面のほうが楽な面はあるんですが…そのときどきの時間をとられるので、やっぱり後でやる仕事が増えてたかなあと。リモートワークだとまずslackなんかで聞かれる感じで、まあ結構テキストのやり取りで終わってますから互いの拘束時間は短い気がします。差し込み仕事自体は発生します(これは仕方ない)けど、テキストで説明されているものを読んで返す方がやっぱり時間は短いかなと思います。

固定残業代制は役に立つこともある。だがおすすめはしない

そういうわけで環境の変化を考えると、メリットとして作用した面もあったなとは思っています。(経営者がどう思ってるかは知りませんが)

 ですけど他の人に固定残業代はおすすめしませんし、やっぱりできれば避けたいですね…

 嫌な制度だと感じる気持ちに変わりなく、また個人的に全く納得行かないパターンもまだあります。 運用・障害対応の時間外作業時間がこれに吸収されるんです。これマジほんとタダ働き感しかなくて。じゃあそのまま翌営業日までほっとけよ って気持ちでいっぱいになりますね。あと障害じゃないんですけどいろんな都合で時間外の運用対応したりするじゃないですか。そういうのもこれに吸収されてタダ働き感が半端ない。私の仕事が趣味と実務が近いのもあるためか、なんか夢中でやってたら残業しちゃいましたみたいなのはわかる気はするんですよ。そういうときにいちいちお伺い立てずに存分にやるための制度っていうのなら(建前だったとしても)まあ気持ちはわかる。でも障害対応とか他チーム都合の運用対応とかそういうんじゃないよな。別にこっちがやりたくてやってるわけじゃねえし。作業時間がそうなってしまうなら協力すること自体は全然いい。でも制度的に丸損じゃん。そういうとこだぞみなし残業がクソっていうのは。「残業手当」って多分、このへんの気持ちのケアも入ってると思うんですよね。まあ手当が出るから仕方ないなみたいな。そういうんが一切ないし現場担当の相手にぶつけても仕方ない(作業が発生することは仕方ない)しで気持ちのやり場もないんだよな。

 そもそも今、固定残業代制(みなし残業)って制度を採用するメリットがどれくらいあるのかも疑問かもしれません…昔ならともかく。月45時間分の残業代払ってるから1日10時間働けって指示だしたら絶対炎上するでしょ。いろんな意味で。

固定残業代ぶんの時間を超えた残業代は別途支払う必要もありますから、経費削減にはならんはず。

あるとしたら、残業申請の手間を省けるとかなのかなあ。それがどれくらい煩雑なのか私は知らないのでわかりませんけれども…残業時間を10時間くらいで設定しているところも見たことあったように思いますが、ちょっとしたことに対応する手間を減らすためなのでしょうかね。そういう少ないところなら別にいいかな。がっつり作業入ったら月10時間くらいすぐ超えるだろうし。

 対外的には募集時の年収を大きく見せることができるのはあるかもしれないですね。だから応募側は注意したほうが良い。一度はみなし残業代さっぴいて計算してみると良いと思います。(残業代分の上乗せは結構馬鹿にならんですよ。月160時間労働で20万、年240万でも月45時間の残業代乗せたらざっくり月27万、年324万円に)

 まあなんで結局たまたま良い方に転ぶような風潮になったのはあるけど、納得感のない制度であることに変わりないとは思っているので、やっぱり無いほうがいいなって考えは変わらず。上でつらつら書いたように自分が主因じゃない対応のストレス要因にもなると思いますから、インフラや運用に関わる場合はより警戒したほうがいいかもしれません。

余談

実際に実働時間はどうなのって話

 これは本当に職場によると思うので、自分の感想でしかありませんと断りを入れて。

 私は今のところ、固定残業代の時間を月で超えることはないような働き方してます。なので得してる側ではありますね。

また、もし固定残業代ぶんの時間を超えて残業した場合はそのぶん追加で支払われます。そこは誤魔化されていません。

 ただそれゆえ、「時間超えそうならいっそ大きく超えたほうがお得」って話は忙しい時冗談交じりに出てきたりもします。制度設計がそうなってるんだもんそうなるわな。

どれだけ残業してもみなし残業代ぶんしか払わないみたいな話

 上で書いたように私の職場ではちゃんと追加で支払われます。また自分は過去も含めて、ちゃんと払われていたところばかりだったと思います。

 なので、残業時間を超えても固定残業代分しか払わないような職場については私の方でなんともですが…もしそういう職場があるとしたら多分みなしじゃなかったらサビ残でごまかしてたんじゃないって思うんで、固定残業代がどうこう以前の問題だと思う。

固定残業代があるってことはそれだけ残業があるってことでしょって話

 これも完全に職場依存な話なので最終的に答えは出ない。ただそう考えておくほうが安牌なんじゃないのとは今でも思ってます。ですけど本編でも書いてたように「働き方改革」以後で状況が違ってるかもしれないので、ほんとにケースバイケースかなと。

 また、この制度は給料に直結してるからそうそう簡単には変更できないんじゃないかとも思うんです。なので今の状況と、制度設計時の状況が違っている可能性ももちろんあります。

 それからもうひとつ注意しないといけないのが…この「忙しさ(残業の多さ)」って、会社の中でも部署やチームによってかなり違うことがあります。ですからその会社で必ずそこまでの残業を強いられる、とまではいえないかもとは思います。

でもまあやっぱりやること想定してなかったらその時間分の残業代先払いしようとはせんよなあ。(採用テクとして…基本給抑えて年収を大きく見せるために積む、ってのはあるんだろうか…?)

得してるのに嫌なんですか?

 結果的にはそうですね。そこは結構矛盾してるかもって書いてて思う。もしかしたらアレルギーみたいなもんかもしれない。

 私個人がどう嫌だと感じているかは昔の記事も含めてつらつら書いてみてますが、だいぶ感情論みたいなところもあるし、この考え方が絶対ではないことも承知してます。「働き方改革」の影響もなどもあって、今だと固定残業代制のメリットのほうが良いとするなど、違う意見もあるでしょう。それは各々の判断で良いと思います。

 私は今の所「嫌だけど仕方ない」が落とし所になってます。あと残業時間は抑える方針だし、「みなし残業時間分働け」って言われることもないから意識することが少ないかも。慣れちゃってるのかなあ。

 たぶんなんですけど、みなし残業を最初にちゃんと意識したときに1日10時間分タスク切れとか自分で自由にクオリティアップする時間のためにみなし残業時間を設定してるとかみたいなことを言われたから負のイメージがついてるんじゃないかなあと思ってる。え、それおかしくない? とは思ったんだけど聞いた当時うまく整理できてなくてもやっとしたのもあるのかもしれない。あと自分の職種としてそういう自己研鑽みたいな話じゃあないんだよ残業休出になるのはってのもある。機材が会社にしかなかったりとかで、「自由に残業できる自己研鑽の場」が必要な職種とか事情とかももしかしたらあったのかもね。昔の話だし。

 また本編でも書いていたのですが、「働き方改革」あたりから「効率よく働いて残業を抑えれば得するんですね!」って状況がわりとホントになってきてるかもしれないと感じるところもあります。嘘から出た実瓢箪から駒みたいな感じですね。(経営者がどう思ってるかは知らない)

ツイッターの反応とかみてて

 確かに労務とか経理の手間までは知らないので、そういうところで会社側にメリットがあって採用してるというならそうかもしれないですね。

 ただ、それを知ったとて嫌だと思うのはかわらんかなあって気はします。まあ感想ですよ…

それはそれとしていろいろなツイートとか見ていると、運用は結構真面目にしようとしてるように思える弊社もしかして現代でもレアケース側なのかな…すくなくとも法令は遵守してると思う…

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