「五輪にはボランティアで働けるエンジニアが必要」発言の真意を聞く
国の重要インフラを破壊されるのは、戦争と言わずに何というのか。これは最悪のシナリオであることには違いないが、日本の政府や業界、企業は、それに対する危機意識が低すぎる。
そして、これを守るためのエンジニアが不足しているのは明らかだ。そのためには人材を育成しなければならない。それが4万人。今から教育をしなくては間に合わない。だが、国はそれに対して費用を出す計画がない。
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メリットがないものに国は予算をつけない。高齢化が進展する日本では、介護士の育成は急務であるのは周知の通り。だが、ここにも予算がついていない。介護士育成に予算がつかないのに、なぜIT産業のエンジニア育成に予算をつけなくてはならないのか。
それならば、1カ月間、国のサイバーディフェンスのために、ボランティアで働いてもらうことで恩返しをするというのがひとつの提案だ。
これに対する反応としてはやはりフルボッコにされてる感じですけれど、個人的にはもう哀しみしかない…
エンジニアの育成やセキュリティに金を出すわけ無いだろというのがこの国、というのと、それに対して「ボランティアを差し出しますから…どうか…どうか予算を…」という話をしないといけないというこの有様。つらい。
普通にちゃんと予算がとれるならそもこんな話は出てこないだろうと思うので、そのあたりを(勝手に)察すると責める気にすらなれない。
もし救いがあるとすれば、これは政府や都の発表ではないから、ちゃんと「必要なエンジニアには予算をつける、ボランティアでできるところは募集する」という話をオリンピックの運営がしてくれることを祈りたいです…
(ボランティア自体を否定しているわけではないので、そういう募集はよいと思ってます。ボランティアに任せても大丈夫そうなところがあれば、ですが)
「メリットがない」というのはある意味そうだと思ってて、なぜならセキュリティ周りはメリットを生むのではなくデメリットを潰すことが主体だから。
万全を期するほど何も起こらないので、無駄だったんじゃね? って言われるそれです。
事故らないから自動車の任意保険なんて無駄、という話みたいなものでしょうかね。
これに限らずそういうところは至る所にあると思うのでこの国つらい。
そして派手に事故ってもしばらくやり過ごすだけで全く変わらない予感までするからつらい。
だが、今、30年の時を経て初めて業界がひとつになるチャンスを得た。このチャンスを生かしていきたいと考えている。
その旗の下に、みんな集うといいですね…
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